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3日目最終日後編 優勝チーム5分ピッチ No Talk, All Action. 不言実行者だけが見える景色 Startup Weekend 苫小牧|IBURI DOT SITE.

優勝チーム:5分ピッチと質疑の様子


3日目5分ピッチ

 12月4日(日)15:00、6チーム26名がアイディアを具現化するための事業プランを5分ピッチする時間が始まった。参加者の様子は緊張しているのは勿論だが、なんと言うのか”腹をくくる”かのような”やるしかない!”という覚悟のような表情である。

 ピッチ評価項目はValidation(検証)、Business model(戦略)、Execution and design(実行と設計)である。夢を語るのは容易い事であり、それをどう事業プラン構築していくかを3日間かけてチームの仲間と共に議論して、独りよがりの夢物語から他者に共感していただくため事業プランを作成して5分ピッチで伝える。その過程そのものがStartup Weekendの醍醐味だ。

 目を見て話し合い、腹を割って話し合い、自分の意見を率直に主張し、仲間の主張を尊重し、時には不毛な議論をディスターブし、必ず1日1日前進していく。それがStartup Weekendだ。


砂上の楼閣

 StartupWeekendはビジネスコンテストではありません。顧客の課題を発見し、プロダクトを構築し、事業プランを通じ、スタートアップの可能性を探る、謂わば仮説検証プログラムです。「顧客はきっと…」「ユーザーは多分…」「こんな製品があれば…」「こうすればお金は...」そんな風に意見を交わすだけでは仮説検証が先に進むことはありません。それでは仮説の上に仮説を積み重ねる、砂上の楼閣を作り出すだけです。  崖の上から飛び降りながら、地面に激突するまでの間に飛行機を組み立てなければなりません。そのために、取り組むべきアクションはいったい何でしょうか?議論を一度止め、検証への一歩を踏み出していただければ幸いです。 2日目夜、ファシリテーター中本卓利氏からのメッセージ

 記者所感だが、Startup Weekendは、いわばバリデータである。バリデータとは、バリデーション検証を行う機能やプラットフォームを指す。 バリデータは仕様やロジックに沿っているか判断し、不適切な箇所があった場合はエラー警告する。Startup Weekendの場合、机上の空論や不毛な議論に陥った場合、どう修正すればよいか?どこから砂上の楼閣になったか?を常に監視して指導する。つまり、ファシリテーター中本卓利氏は司会議事進行に留まらず、巡回監視し続けるクローラーBotのようなものだ。(当方SEのためIT例えで表現してみました)


熱弁する優勝チーム
熱弁する優勝チーム

優勝チームスマイル

 優勝チームはリーダー藤田哲郎氏(以下テツ)率いる7人チーム、チーム名=合同会社スマイル、テーマ=教師の悩み解決。テツさん自身苫小牧市内で現役教員であり、自らの悩みを課題解決したいというものだ。長時間労働、責任、模範者ではならないという過度なストレスを感じていて、根本原因となる課題は何かと言うと”人の目”であると結論づけた。その人の目という課題解決するには、どうすれば良いか?が、合同会社スマイルの事業プランである。

 テツさん自身の課題であり、テツさんの言葉で語る姿は、会場一同共感し、納得するものであった。授賞式の際、テツさんは「”子供達の幸せ”が最優先事項であるのは当然でありますが、私たち先生の心身共に健康である事が子供達の幸せであると思っています。そして、”子供達のため”は当然であるが、それこそが自分で自分にストレスをかける呪縛です。」と語った。


自身の課題解決を語る様子
自身の課題解決を語る様子

 記者所感だが、テツさんのピッチは心にブッ刺さるものであった。Business model(戦略)、Execution and design(実行と設計)といった計画性より、自身の課題が明確で、どうしたいのか?Validation(検証)が、信憑性ある内容であった。 

 後日談として、実は3日目朝一の時点でこれまで作り上げた事業プランは白紙に戻っていた。4時間程度の突貫工事で作り上げた事業プランを審査員に突っ込まれたらどうしようと思いながらピッチに臨んだとの事。テツ先生の実体験がバリデーション(検証済み)であり、共感され、評価された結果となった。会場一同納得の優勝であったであろう。


おめでとう!チーム合同会社スマイル

ありがとう!Startup Weekend 苫小牧

Liftoff entrepreneur !


まとめ

 第4回Startup Weekend 苫小牧が又開催されるであろう。その際、我こそは起業家になる!自分自身の課題解決したい!という方は、ぜひ参加していただきたい。ファシリテーター中本卓利氏の合法パワハラ会議は、とても情熱的に容赦なく砂上の楼閣を壊してくれる。不言実行する者だけが見える景色を中本卓利氏は導き見せてくれるであろう。





最終日夕食の出張にぎり寿司で労を労う スポンサー代表

 

漢は背中で語る
漢は背中で語る

Startup Weekend 苫小牧とは

 一般苫小牧市民である朝倉健太氏がオーガナイザー(主催者)を務め、STARTUP WEEKEND JAPAN所属の中本卓利氏がファシリテーター(議事進行)する起業イベントである。

「起業」「新規事業開拓」「地方創生」など、アイディアや課題解決を具現化するための過程を学び、最終日には5分ピッチで発表して順位を決定するワークショップイベントが、2022年12月2日(金)18:00から全3日間が始まり、北海道苫小牧市のCOCOTOMAラウンジで行われた。

 参加人数は30名、学生、サラリーマン、フリーランス、企業経営者、教師などが参加して、遠くは東京、釧路、札幌から苫小牧市に来訪。運営側には、銀行支店長、投資家、企業経営者など現役で事業に取り組む方々が、メンターとしてコーチングして助言を行いながら共に起業アイディアを具現化していく。

 似たようなイベントとしてハッカソンというワークショップ形式でアイディアからアプリケーションやWebコンテンツなどのプロダクト制作するものあるが、Startup Weekend苫小牧(以下SW苫小牧)はアイディアを理論構築していくものだ。例えば、美味しい飲食店をすぐ知りたいというアイディアからビジネス構築するとしよう。その場合、誰の課題解決になり喜ぶのか?参加者は誰なのか?そもそも既存サービスが存在するのでは?と、検証を繰り返して事業計画書を作成していき、3日目に5分ピッチ発表するアイディアソンである。尚、アイデアソンとはアイデア(Idea)とマラソン(Marathon)の造語。


合言葉はNo Talk, All Action.

Thanks TAKUTO !






 No Talk, All Hokki.
No Talk, All Hokki.

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