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雪国の暮らしをアップデート|第四回Startup Weekend 苫小牧 2023後編

2023年12月15日から17日までの3日間、北海道苫小牧市のココトマ ラウンジで、第4回スタートアップウィークエンド苫小牧のインキュベーションプログラムが開催されました。このイベントは、課題解決のためのアイデアを具現化するアイディアソンで、参加者は3人から7人のチームを組み、最終日の5分間のピッチに向けて事業計画を練り上げました。イベントは「あったらいいな」を実現可能な解決策に変え、「誰のどんな課題」を「どのように解決」するかを問うことに焦点を当てました。今回の「第四回Startup Weekend 苫小牧 2023後編」では、「雪国の暮らしをアップデート」事業プランを5分ピッチした優勝チームGGリーダーの梅木悠太氏にインタビューを行いました。


優勝チームGG

課題ファースト

優勝チームGGリーダーの梅木悠太氏は、2年前にもStartup Weekend 苫小牧に参加しており、今回で2回目とのこと。「実は2年前の参加ですごく悔しい思いと、気づいたことがありまして」と梅木悠太氏は語り始めました。「私結構メモ魔でして、閃いたアイディアや真新しい商品などを見かけたらメモをしていました。そんな最中の2年前にSW苫小牧に参加しましたが、自分の思いを全く事業プランに反映出来ずに、すごく悔しい思いをしました。それと同時に気がついたことがあり、今でも実践していることがあります。それは、アイディアメモではなく、課題メモにしたことです。」と梅木悠太氏は語り、第4回SW苫小牧2023で優勝した核心的要因を自己分析して、筆者にわかりやすいように説明いただきました。


議論の悪魔「自己中心と勝手なスコープ」

梅木悠太氏は続いて語り「2年前は自分はこうしたい!と、自分本位のソリューション優先で事業プランを構築していました。これでは、顧客置いてけぼり計画で、結局本当に需要はあるのか?と事業プラン構築が何度も何度も行き詰まり、独りよがり事業プランが出来上がり、すごく悔しい思いをしました。その日から、アイディア(ソリューション)メモから課題(顧客)メモに変更して、しっかりと顧客と向き合うことを意識するようにしました。顧客こそが最優先であり、ソリューション(解決策)は色んな方法があるので正直どうでもいい」という思いで、今回のSW苫小牧2023に挑んだとのこと。


更に梅木悠太氏は語り「3W(WHO=自分のような降雪地域民、WHAT=除雪道具の乱雑保管、WHY=それしかないから)を最初にしっかりと議論を深めて、課題をブラさないことで、スコープ(範囲)を定義して、結果議論が円滑に進みました」と自己分析を筆者に説明していただきました。


筆者所感ですが、ビジネスのベクトルは顧客に向いているか?顧客の意見を拝聴しているか?の「顧客課題に向き合う」ことが、ビジネスの本質であると、毎回SWに参加して思うところです。これはビジネスのみならず、人々が交わるコミュニティの場でも言えることで、議論をディスターブする原因は、いつも「自己中心と勝手なスコープ」と言えるのではないでしょうか。


雪国の暮らしをアップデート

筆者は不躾ながら事業プラン資料を共有いただけないかとお願いしたところ、チームGG一同快く承諾いただきました。シンプルながら、要点を押さえつつ的確な訴求力のある事業プラン資料は、スタートアップ、スモールビジネス、イベンターなどの方々の参考になると思います。ぜひ、ご覧くださいませ。



 

梅木悠太氏

梅木悠太氏が率いる月形町で任意で活動するまちづくり団体「つきがたdesign」では、現在ローカルインキュベーションプログラム「TSUKI BIZ CAMP」の参加者を募集している。梅木悠太氏は、「Tsukigata LABO」もDIYで設立して、趣味は、まちづくりと豪語する生粋の月形ラバーである。

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