お問合せご用命はこちらまで
アイヌ刺繍工房エコㇿイコㇿ代表 大久保 由里子
〒059-0921北海道白老郡白老町石山40-308
電話:090-7657-4334
E-mail :e.kor.ikoro.shiraoi@gmail.com
2022年11月9日(水)~14日(月)、大阪府大阪市の阪急うめだ本店9階催場で、催し第23回 日本の職人展~笑みがこぼれる、手技の共演~が開催され、北海道白老郡白老町のアイヌ刺繍工房エコロイコロが出店する。受け継がれてきた伝統の技、新しい感性が生み出す技、全国各地の手仕事を実演を交えてご紹介する職人展でアイヌ文様を大阪市民に披露する。
アイヌ刺繍とは北海道を中心とした地域のアイヌ民族が持つ特殊性のある文化財の1つです。長い歴史を辿ると地域性、作り手、時代により特徴が見うけられます。モレウ(渦巻)アイウシ(とげ形)、シク(目玉文様)など代表的なパーツを組み合わせて様々な文様が作られています。現在その伝統を継承してアイヌ文化を守り続けつつ多様な文化と混合して、新たな文様が生まれる傾向もあります。 エコㇿ イコㇿでは日常生活に溶け込み身近な物として寄り添いたい思いで伝統を守りつつも、現代風な感覚も取り入れ製作致しております。 アイヌ文様には魔よけの意味合いがあると言われております。使ってくださる方がその文様に守られるようにと願いを込めて、一針一針縫っております。 アイヌ民族にはアイヌ語と言われる独自の言語があり、独特な発音があります。エコㇿ イコㇿはアイヌ語であなたの宝物を意味します。私たちの作品があなたの宝物になるように心を込めて製作しております。 アイヌ刺繍工房エコㇿイコㇿ 代表 大久保 由里子
エコロイコロとはアイヌ語で「あなたの宝物」を意味して、「伝えたい、繋がりたい」をアイヌ文様刺繍を先人から継承して未来に繋げる。また、アイヌ文様を日常生活に溶け込んでほしい思いで、ヘアブローチやバック、名刺入れなど身に着ける小物にアイヌ文様を刺繍している。
そういった受け継がれてきた伝統の技、新しい感性が生み出す技が全国から阪急うめだ本店に集まる催し職人展は11月9日(水)から約1週間開催される。
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アイヌ刺繍工房エコㇿイコㇿ代表 大久保 由里子
〒059-0921北海道白老郡白老町石山40-308
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E-mail :e.kor.ikoro.shiraoi@gmail.com
アイヌ語表記について
アイヌ独自言語が存在するが、口頭継承されてきて文字が存在しない。その為、現代日本語表記する場合、しばし小文字を使用する。エコロイコロの正しい表記はエコㇿイコㇿとなる。インターネット上のフォントの便宜上、全角大文字”ロ”を使用させていただいている事、ご了承ください。また、現在この記事をご覧なっている方で、デバイスやブラウザの使用により”ロ”の表示が文字化けしたり、フォント違いで表示させているかもしれません。何卒ご了承ください。
以下、2022年11月24日追記
記者所感
率直に申し上げると、アイヌ文化を取り扱うには抵抗があった。大変デリケートだからだ。なので、ファクトチェックを徹底的に行なった。例えば、「アイヌ文様とは?」から参考資料図書を漁ったがいまいち曖昧な表記ばかりだったので、Googleスカラーで論文を漁ると、北原次郎太氏の「アイヌ文様は「魔除け」か―衣文化に付随する通説を検証する」に辿り着いた。(その後、北原論文を読み易くまとまったサイトを発見:月刊シロロ4月号)
私が知りたいこと
メディアとして情報発信している立場として今回に限った話ではなく、いつも”事実”と”認識(思い)”を切り離して捉えるようにしている。例えば、北原論文のきっかけ「アイヌ文様の1つである「モレウ」は力、パワーの象徴...しばしば過度の意味づけがされることがあります。」が、そうだ。まるで、全アイヌ民族の総意であり歴史的事実かのような表現は誤解を与えてしまう。 ・私はモレウ文様にパワーを感じるので、モレウを採用した。
と、表現すればいいものをあたかもアイヌ歴史を勝手に背負う表現は好ましくない。アイヌ文様の作者がそう願いを込めて制作するのは事実であるので、「私はそう思いました」と素直に表現するのが好ましいだろう。
アイヌ刺繍工房エコロイコロ代表の大久保氏が取材中に見せてくれた名刺入れがとても印象的だ。「(私がずっと使っている)この名刺入れのアイヌステッチを見てください。もうグチャグチャでしょ(笑)。これアイヌ刺繍始めたばかりの時に作ったもので、作品としてはダメダメなんですが、自分への戒め(上達の原動力)の為、今でもこれ使ってます。アイヌ刺繍が大好きだし、上手になりたい。」との事。大久保氏が作るアイヌ刺繍は、こう使って欲しいなあ、どういう方が使ってくれるのだろうという願いや想いは事実であり、もちろん魔除け(幸せ)の願いも込めてひと針ひと針制作している。
私が知りたかったところは当事者の思いであり、アイヌ刺繍への熱い想いは本物であった。
参考資料
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